プロジェクトの認証基準とラベル

Gold Standard

2003年にWWFおよび国際NGOが国連のクリーン開発メカニズム（CDM）のもとで炭素排出量を削減するプロジェクトが持続可能な開発にも貢献することを保証するために設立。2017年には「Gold Standard for the Global Goals（国際目標のためのゴールドスタンダード）」を立ち上げ、気候変動と開発イニシアティブによる気候変動と持続可能な開発への影響の定量化、認証、最大化を可能にした。

Gold Standardは80以上のNGOに支持されており、98か国以上で2,300のプロジェクトを認証し、世界中で気候変動とプロジェクト開発の取り組みから数十億ドルの共創価値を生み出している。

詳細は Gold Standardのホームペー参照

VCS (Verified Carbon Standard)

VCS (Verified Carbon Standard) プログラムは、世界で最も広く利用されているボランタリーカーボン認証基準である。VCSは1,800以上のプロジェクトを認証しており、合計で9億5,700万トン以上の炭素やその他の温室効果ガスを大気から削減または除去している。

VCSは、CCB（気候・地域社会・生物多様性）およびSD VISta（持続可能な開発認証インパクト基準）とともに、2005年に環境とビジネスのリーダーたちによって設立されワシントンDCに本部を置く501(c)(3) 該当の非営利団体Verraによって開発され、運営されている。

詳細は Verraのホームページ参照

Climate, Community & Biodiversity (CCB) Standards

CCB（気候・地域社会・生物多様性）スタンダードは、気候変動対策、地域コミュニティや小農地所有者の支援、生物多様性保全に同時に取り組み、慎重に設計された土地管理プロジェクトを見極めるためのものである。

詳細は Verraのホームページ参照

Sustainable Development Verified Impact Standard (SD VISta)

SD VISta（持続可能な開発認証インパクト基準）はVerraの新しい基準で、持続可能な開発に大きなインパクトをもたらすことを目的としたプロジェクトの設計、実施、評価に関するルールと基準を定めたものである。
SD VIStaでは、プロジェクトがSD VIStaプログラムの厳格なルールと要件を満たしSDGsを推進するものであることを、第三者評価者が納得する形で実証する必要がある。SD VIStaプログラムの認証を受けたプロジェクトは、SDGsへの貢献がプログラムのデータベースに掲載される。

詳細は Verraのホームページ参照

SOCIALCARBON

SOCIALCARBONは通常、VCS、CCB、CDMなどの炭素会計基準とともに使用される。
ブラジルの非営利団体Ecologica Instituteによって開発されたもので、持続可能な開発に貢献する炭素削減プロジェクトを認証する。

詳細は Social Carbonのホームページ参照

CDM (Clean Development Mechanism)

The CDM（クリーン開発メカニズム は、この種のものとしては世界初の環境投資およびクレジット制度であり、標準化された排出オフセット手段である認証排出削減量（CER）を創出している。

京都議定書のもと、開発途上国の排出削減プロジェクトが投資を受けられるよう、UNFCCCが開発。2020年以降、パリ協定の発効に伴い、新規プロジェクトの受け入れは終了している。

詳細は CDMのホームページ参照

Climate Action Reserve

Climate Action Reserve（CAR）は、北米のカーボン・オフセット・プロジェクトのための高品質な基準を確立し、独立した第三者検証機関を監督し、そのようなプロジェクトから創出されたカーボン・クレジットを発行している。また、一般アクセスが可能なレジストリ（登録簿）システムにおいて長期にわたってクレジットの取引を追跡。

詳細は Climate Action Reserveのホームページ参照

American Carbon Registry

Winrock Internationalの非営利団体であるAmerican Carbon Registry（ACR）は、科学的根拠に基づく厳格なカーボンオフセット基準および方法論の開発ならびにカーボンオフセットプロジェクトの登録、検証、監視、オフセット発行における運用経験において18年の経験を有している

詳細は American Carbon Registryのホームページ参照

Australian Carbon Credit Units

Australian Carbon Credit Unit（通称ACCU）は、オーストラリア政府が規制する取引可能な金融商品で、1単位あたり二酸化炭素換算で1トンに相当する。ACCUは、クリーンエネルギー規制局に登録されたプロジェクトから創出され、承認された方法論に沿っている。方法論の中には、伝統的な技法を用いたサバンナの戦略的早期焼却など、現時点でオーストラリア特有のものもある。

詳細は Australian Carbon Credit Unitsのホームページ参照

Woodland Carbon Code

英国政府の支援を受けているWoodland Carbon Code （WCC）は、英国における森林造成プロジェクトや森林管理プロジェクトの品質を保証する国際的に認められた認証基準である。ボランタリー市場における炭素削減およびオフセット・プロバイダーの国際的な統括団体であるICROAによって承認されている。

詳細は Woodland Carbon Codeのホームページ参照

The International REC Standard

I-REC Standardは、再生可能エネルギーの属性をトラッキングでき国際的に認められた信頼できる証明書の発行を行なっており、国が主導する再エネ電力証書制度がない地域を特に対象としている。GHGプロトコル、CDP、RE100などの主要な報告枠組みによって、信頼性が高く監査可能なトラッキングができる仕組みであると認められている。

詳細は I-REC Standardのホームページ参照

Gold Power

GoldPowerは、WWFと協力の上、2009年にGold Standard傘下に設立され、高い環境十全性と社会的影響を持つ再生可能エネルギー・プロジェクトを認証している。GoldPowerのプロジェクトは、クリーンな電力と排出削減、少なくとも3つの持続可能な開発目標（SDGs）、強固な検証、透明性のある第三者監査を実現している。

GoldPowerは、I-REC standardやTIGRのレジストリといった国際的に認められた発行主体に登録された再生可能エネルギー発電所に付与される。さらに、CDPやRE100といった主要な報告イニシアティブでも認められている。

詳細は Gold Standardのホームページ参照

EKOenergy

EKOenergyは再生可能エネルギーの国際的な非営利ラベルで、持続可能性の基準を満たし、エネルギー貧困と闘うプロジェクトに資金を提供している。EKOenergyラベルは、グリーン電力料金プラン、電力購入契約（PPA）、再エネ電力証書（GO、REC、I-REC）など、あらゆる調達方法と組み合わせることが可能で、オンサイト設備で消費されるエネルギーと組み合わせることもできる。

EKOenergyは、購入方法や消費量にかかわらず、消費者が再生可能エネルギーを選択する際に、社会的にプラスの影響をもたらすことを目指している。

詳細は EKOenergyのホームページ参照

EcoAustralia^TM

EcoAustralia™ は、South Poleがオーストラリアの生物多様性保護団体Cassinia Environmentalと共同で開発した、受賞歴のあるカーボンクレジットである。

本クレジットは、州政府認定の生物多様性保護と国際的なカーボンクレジットを融合させたものである。 EcoAustralia™のおかげで、オーストラリアの企業や組織は、オーストラリアの生態系の再生と保全に貢献しながら、温室効果ガス排出量を補償するまたとない機会を得ている。

EcoAustraliaに関する詳細は本ページを参照

Verra's Plastic Waste Reduction Standard

Verraのもとで開発されたプラスチック廃棄物削減基準は、環境からのプラスチック廃棄物の回収を増やすプロジェクトや廃棄物のリサイクルに貢献するプロジェクトへの投資を促すものである。Verraのプロジェクトは、ベースラインシナリオと比較して、どれだけプラスチックが回収またはリサイクルされたかに基づいてクレジットが発行されている。

詳細は Verraのホームページ参照