アメリカ、ミネソタ州の森林を地域コミュニティとの協力の元、持続可能に管理・保全
ミネソタ州は北米で最も急速に温暖化が進行している州のひとつである。今後数年間で、この州では熱中症による死者が増加し、農作物の収穫量が減少し、壊滅的な洪水が発生すると科学者が予測する。また、この地域に強く根付いている先住民コミュニティは、すでに大きな変化に気づき始めている。今後も気候変動の影響が進行し続ければ、野生動植物種の生息地が脅かされ、先住民の生活様式が危機にさらされることになる。
持続可能な森林管理による効果
森林、生息地、レジャー施設の維持による効果
地域コミュニティの活性化に貢献
森林保全と持続可能な森林計画による効果
カーボンクレジットの20年間のオフテイク契約による効果
森林計画により改善された高地林
ミネソタ州北東部に位置するフォン・デュ・ラック・バンド・オブ・レイク・スペリオール・チペワ（通称：フォン・デュ・ラック）は、先住民ミネソタ・チペワ族を構成する6つのバンドのひとつである。先住民の土地と天然資源の保護に努めるこのプロジェクトは、部族土地保全イニシアチブの一環として開発され、8,197エーカーを超える地域を持続的に管理するためにフォン・デュ・ラック族と密接に協力している。カーボンクレジットから得られる収入により、コミュニティメンバーは伝統的な故郷の土地を取り戻し、再生可能エネルギープロジェクトの開発と社会育成プログラムを通じた部族コミュニティの支援ができるようになる。
このプロジェクトは、森林破壊による排出量を回避するだけでなく、フォン・デュ・ラックの人々の文化的、精神的、身体的な幸福のためにも、地域とその自然資源を保護することを目的としている。ミネソタ州の森林管理を改善することで、ツキノワグマ、ティンバーウルフ、ハクトウワシ、フクロウ、オジロジカなどの在来種が保護される。
